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転職者インタビュー

船井総合研究所:川原 慎也氏

船井総合研究所:川原 慎也氏
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未経験のコンサルタントに転身。
自らのバリューアップに挑む。

コンサルティング
船井総合研究所
戦略コンサルティング部部長
グループマネージャー
シニアコンサルタント

川原 慎也(かわはら・しんや)氏(41歳)

転職後の収入

 「すべての答えは現場にある」という考えに基づき、企業経営の課題解決に向けたコンサルティングを実践する船井総合研究所(以下、船井総研)。1998年10月、同社に転職した川原慎也氏は現在、戦略コンサルティング部部長およびシニアコンサルタントとして大手企業をメーンに事業戦略の構築を支援している。

 クライアント企業の本質的な課題に鋭く切り込み、依頼先の社員を巻き込み解決策を具現化する川原氏の独自なコンサルティングスタイルは今や高い評価を得ている。「必要なスキルや知識はすべて船井総研に転職してから培ったものだ」と語る。

 新卒で入社したのは、外資系自動車メーカーの日本法人。ジョブローテーションが頻繁で、約7年間在籍中に営業、マーケティング、HRD(人材開発)、ブランディングなどさまざまな業務を経験した。しかし、いずれを担当しても超えられない一線があった。

 「外資系メーカーゆえに、本社の指示にどうしても従わざるを得ませんでした。日本から発信する情報も彼らにはなかなか届きません。結局、言われた通りにするものの大失敗の連続。何のためにやっているのか分からなくなりましたね」
 
 転職を考えたのも自然な流れだったかもしれない。30歳を迎えるにあたり、転職活動を本格化。企業の組織作りや組織変革にかかわる仕事に興味を持っていたこともあり、一般企業の人事マネジャーや人事系コンサルファームのコンサルタントなどのポジションをリサーチした。

 「特にコンサルタントは面白そうだなと思いましたね。自由なイメージがあり、引かれました。ただ、もう外資系は遠慮したいという気持ちがあったので、行くなら国内系だと決めていました。とはいっても、コンサルタントとしてやっていける実力があったわけではありません。ただ、何の根拠もなかったのですが、自信だけはありました(笑)。もちろん、すぐに覆されましたけどね」

 コンサル系数社の面接を受けている段階で自覚させられたことがある。それは、「自分にはバリューがない」という事実。どの会社を受けても、面接では主導権を握られっ放し。「もし入社できたら、一流のコンサルタントになれるよう力を付けなければ」と意識を新たにした。

コンサルとしてやり抜けるか。人間力が評価対象に

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転職にあたり、自分が何のために生まれてきたのかを徹底的に問うことが大切だと思います。なぜなら、自らの役割が見えてくるからです。

 ただ、船井総研とは面接の段階から妙に波長があった。「閉鎖的な自動車業界を変革したい。リテールに強い、この会社なら外圧を加えるプレーヤーになれるはず」と自分の応募理由を型通りに述べてみたものの、面接する側の人事担当者や現場のチームリーダーらは、むしろ川原氏の人間力に着目していた。

 「私自身も最近、何度か面接をしていますが、結構感覚的に判断していますね。当社では、別に面接っぽいPRは刺さらないんです。ポイントは応募者に他の人とは違うものが感じられるか、自分がこれだと思えることを相手に対して力強く提案できるか、事業家としてゼロから立ち上げられるかといったこと。それらを実現できる人物であるかどうかは、経験上瞬時にイメージできますからね」

 入社後はしばらく、中小企業向けの案件に携わっていた。転機となったのは、大手自動車会社からの大規模なプロジェクトメンバーに選ばれたこと。そのころ、船井総研にはコンサルタントが約200人前後いたが、自動車業界出身となると川原氏のみ。自ずと白羽の矢が立った。

 「プロジェクトには他のコンサルファームからのメンバーもいました。パフォーマンスという点で彼らには絶対負けたくありませんでしたね。心がけたのは、リポーティング・スキルです。大企業は階層ごとにリポートをしていかなければなりません。それぞれの階層に合ったリポートの仕上げ方を徹底的に鍛え上げられたことが今、貴重な財産となっています」

 また、問題の本質がどこにあるのかを的確に導き出すためにも、現状分析の各フェーズにおける課題抽出には人一倍気をつかった。クライアント企業に「自社が掲げるべき、顧客との約束を本当に果たしていますか」と何度も何度も問いかけてきたのもそのためだ。おかげで、多数の大型プロジェクトを指揮する立場を任されるようになった。

 「コンサルタントになって、もう10年以上になりますが、この道に進んで本当に良かったと思っています。日々のコンサルティングを通じて、組織の変革を支援できるわけですからね。もちろん、自分のバリューを大いに高めることもできました」

 40代を迎え、コンサルタントとして新たなステージを目指す川原氏は「今後、日本全体の活性化にチャレンジしていきたい」と熱く語る。「自分たちの責任で考え方や手法を変えていけば、まだまだ日本は伸びるはずです。しかも、船井総研ならエリートコースを歩んでこなかった人でも、再チャレンジできるチャンスがあります。私も30歳に転職した時点ではバリューがなかったと思いますが、船井総研で10年間努力した今ではどんな会社でもやっていける自信がつきました。日本のためにも大いに貢献できる会社で働ける醍醐味をもっと味わっていきたいですね」

 「30歳の時にはまったくバリューがなかった」と語る川原氏。しかし、インタビューでは、自信に満ちあふれる10年後の姿が、そこにあった。なお、現在川原氏が主幹となって展開しているビジネスサイト“経営企画室.com”(http://keieikikaku-shitsu.com/)では、川原氏をはじめとするコンサルタントのバリューを垣間見ることができる。経営者をメーンクライアントとするコンサルタント会社でありながら、ビジネスの有用な情報を提供しているサイトだ。

[ PROFILE ]

1991年3月法政大学法学部を卒業。同年4月外資系自動車メーカーに入社し、営業、マーケティング、HRD(人材開発)、ブランディングなどの業務を経験。その後98年10月、船井総合研究所に転職。以来、コンサルタントとして大手企業を中心に戦略を実行、定着させるためのプロセスまで踏み込んだコンサルティングを行う。現在は戦略コンサルティング部部長でもある。

満足度(5段階評価)

満足度

自分が目指す方向性に対して、積極的にアクションを起こしていける環境です。


転職データ

■応募した社数
7社
■面接に行った社数
4社
■転職にかかった期間
約6カ月
■情報はどこから入手
日本経済新聞 求人欄
■面接でのアピールポイント

自動車業界を変革したいという意欲を強調しました。