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転職者インタビュー

河合塾:近藤修司氏

河合塾:近藤修司氏
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教育とビジネスモデル構築に
かかわり、やりがいがある

教育・出版
河合塾
現役生進学事業本部
現役生教務部 教務チーム

近藤 修司(こんどう・しゅうじ)氏(34歳)
転職後の収入

 大学受験を目指す予備校運営をはじめ、幼児から社会人までさまざまな年代や志向に応じた教育サービスを提供している河合塾。近藤修司氏は、現役高校生のためのカリキュラム・時間割の作成、講師の契約、新商品の開発など進学事業戦略の立案を担当している。

 大学時代は経営を学ぶかたわら、サービス業や教育関係のアルバイトを経験した。「卒業後はサービスにかかわる仕事がしたい」と旅行・流通・ホテル業界を中心に就職活動を展開し、百貨店に入社。神戸の店舗の紳士スポーツ用品担当となり、マネジメントを任された。

 「自らが立てた年間計画に沿って売り場を構成し、仕入れや人員配置を行いながら商品とサービスを提供していく百貨店の仕事は、厳しいながらもやりがいがありました」。ところが、会社が深刻な経営危機に直面。今後の進退を考えざるを得ない状況に陥った。

 「商品というモノを介して顧客に貢献していくよりも、形はなくても、より本質的に人間の人格形成や成長にかかわる仕事がしたい」。そう思った近藤氏は教育業界に転進することを決意。転職エージェントに登録し、河合塾といくつかの大学職員の求人を紹介された。

 18歳前後の年代は、もっとも人生について考える多感な時期だ。「彼らを全国規模で展開する河合塾で支えることに魅力を感じました」。多忙な業務整理の合間を縫って書類や筆記試験の準備をし、説明会に参加した。

先を見据えた明確なビジョンに共感

photo高校生向けの入塾案内パンフレット。現場に足を運んで講師やチューター、生徒や保護者から情報収集をし、定性・定量データを細かく分析した上でニーズをつかんでいる。

 河合塾が強く打ち出していたのは「危機感」だった。「旧態依然とした意識のままでは、少子化が加速する社会で塾が生き残ることは不可能。それを認識した上で、事業として市場に対してどうアプローチしていくかの具体策が提示されていました」

 先を見据えた戦略に強く共感した。面接ではこれまで培ってきたマネジメント経験をもとに、全国の校舎を運営していきたい思いを伝えた。「教育とビジネスを両立させられる職場はここしかありませんでしたので、どうしても働いてみたいと思いました」

 入塾後はすぐにプロジェクトリーダーとしてパンフレットの制作を任された。「正直なところ、『エライところにきてしまった』と思いましたね(笑)。商品をすべて理解した上で作らないといけないので日々研究し、先輩方に教わりつつなんとか完成させました」

 転職3年後には講習カリキュラムの立案をリーダーとして担当。メンバーと共に何度も再検討・再構築を指示されながら戦略を立て、それに沿った広報ツールやパンフレットを作製した。「生徒も順調に集まり、募集目標を達成できたときは本当にうれしかったですね」

 いくつかのプロジェクトで出した成果が認められ、2006年4月に東京にある現在の部署へ異動となった。「生徒の数が減っている今、エリアとして可能性を秘めた東京で働くことに大きなやりがいと責任を感じています」

 「もっと自分を見てほしい」と願う生徒は年々増えている。「学力を伸ばすのはもちろん、一人ひとりを把握して満足感を提供できる汎用性のあるカリキュラムが求められています。生徒の気質や学習指導要領、高校の状況を見ながら慎重に作り込んでいきたいですね」

 事業全体も今が正念場だと近藤氏は語る。「市場において『オンリーワン』の地位を確固たるものにするため、生徒数を確保していくとともに、指導・サービス内容ともにさらにブラッシュアップしていくのが使命だと思っています」

 最後に、転職を考える読者にアドバイスをもらった。「今の時代は、どの会社に入っても安定は約束されません。会社に何かをしてもらうのを待つのではなく、自分の手によって会社を動かすつもりで、どう働いていきたいかを考えるとよいのではないでしょうか」

[ PROFILE ]

奈良県生まれ。大学の経営学部を卒業後、販売のマネジメント担当として神戸の百貨店に3年半勤務。2001年11月に河合塾に転職し、近畿地区教務部で4年間エリア校舎マネジメント等を経験したのち、2006年4月より現職。現在に至る。

満足度(5段階評価)

満足度

新人や中途、若手の垣根がなく風通しのよい雰囲気で仕事ができている。マーケティング等の研修を人事がセッティングしてくれ、業務に反映できるのがありがたい。


転職データ

■応募した社数
2〜3社
■面接に行った社数
1社
■転職にかかった期間
2〜3カ月
■情報はどこから入手
転職エージェント
■面接でのアピールポイント
・経営理念にどう共感し、今後何をしていきたいか
・前職で培われたマネジメント経験