ビジネスパーソンのキャリアアップ・転職について考えるニュース・コラムサイト

転職者インタビュー

ミクシィ:木村弘毅氏

ミクシィ:木村弘毅氏
photo

コミュニケーションを提案し
多くのユーザーを楽しませたい

IT
ミクシィ mixi事業本部 企画部
パートナーサービス企画グループ
アライアンス推進チーム
サービスプランナー

木村 弘毅(きむら・こうき)氏(33歳)
転職後の収入

 国内最大規模のソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS )として多くのユーザーに親しまれている「mixi」。今年8月には、mixi上で動作するアプリケーションのプラットフォーム「mixiアプリ」の公開が予定され、注目を集めている。ミクシィの木村弘毅氏は、このプロジェクトの中心人物の一人だ。

 mixiアプリは、mixiユーザー情報などを利用できることで、友人同士のコミュニケーションを主軸としたサービスが提供できるのが特徴。個人でも企業単位でも開発に参加が可能だ。ユーザーは友人・知人とゲームやエンターテインメント、スケジューラーなどのさまざまな機能が楽しめるようになる。「いろいろなプレーヤーがアプリの開発に参加していくことで、想像を超えたまったく新しい形のコミュニケーションが展開されると思うと、ワクワクしています」

 大学時代からスポーツやゲームを楽しむ、食事をするなど人と集まって遊ぶことが大好きだった。将来はエンターテインメント業界で働きたいと考えていた。「自分が好きなエンターテインメントに共通するものを掘り下げていったとき、コミュニケーションというキーワードに行きつきました」。大学でも、電気工学科の学生としてモーターや発電の研究をすると同時に、個人で認知心理学やインターネット通信などの切り口から見るコミュニケーションを研究していた。

 「そのまま、ゲームか携帯コンテンツ業界に進みたかったのですが、在学中に父親が病気で倒れてしまい、家業を手伝うことになった」ために、電気設備会社で2年ほど技術営業を担当したが、エンターテインメントにかかわりたい気持ちは消えなかった。叔父が営業部長に就任したタイミングで、携帯電話向けコンテンツの企画制作会社に転職を決意した。

 当時は携帯サイトのコンテンツが増え始めたころ。「携帯電話は、コミュニケーションのための一番身近なツール。もっと楽しく使える方法はないかと、常々思っていました」。素人ながらも、本を読み漁ってコミュニケーションサイトとゲームの企画書を作り、面接に臨んだ。

SNSとの出会いが新たなキャリアに

photo
木村氏が担当する「mixiアプリ」は8月にPC版が、9月に携帯版が公開の予定

 複数の内定が出た中で、コミュニケーションサービスを多く運営していたモバイルコンテンツプロバイダーの会社に入社を決めた。ここでコミュニケーション系の公式携帯サイトを2つ、非公式のいわゆる勝手サイトを1つ企画運営した。そのころ、世間ではmixiが話題になっていた。

 「マーケティングの一環からmixiに登録してみて驚きました。自分の目指すコミュニケーションの形が、そこにあったからです。当時は、まだ携帯版のmixiはなかったので、SNSを携帯でもやってみたい、と強く思いました」。折しもモバイル系大手コンテンツプロバイダーが、モバイル版SNSを立ち上げていた。すぐさま応募し、採用された。
 
 そのSNS では事業計画からサービスの設計、各種ソリューションまでを幅広く担当。仕事は楽しく充実しており、転職する気は、一切起きなかった。転職して3年が過ぎたころ、同業の知人の紹介でミクシィの社員と会食の機会を得た。

 ミクシィ側は、事業拡大のためにモバイル分野の経験者を探していた。「転職以来モバイルコンテンツ畑の仕事でしたし、何より自分のキャリアに大きな影響を与えたmixiの中をのぞいてみたくなりました」。当時の事業部長と何回か会い、面接を経て2008年6月に同社のモバイル事業部へ迎え入れられた。

 入社後の初仕事はモバイルコンテンツのゲームコーナーのリニューアルだった。独自で築き上げてきたゲーム業界のコネクションを利用しコンテンツアグリゲーションを開始した。その交渉力が評価され「mixiアプリ」のパートナー開拓という担当業務が回ってきた。さらに、現在ではPC版のユーザーインターフェースの設計にも、かかわっている。

 「mixiアプリのオープンがこれからなので、まだ自分の仕事を振り返ることはできませんが、先駆的なサービスにかかわれるのがうれしいですね」。仕様設計の際、上位概念はプランナー、詳細設計はディレクターと分業がなされているのもやりやすいと話す。

 無事に「mixiアプリ」を世に送り出し、より拡充させていきたいと語る木村氏。「ユーザーには、より内容の濃いコミュニケーションができる企画を、パートナーには、よりアプリを提供しやすい環境を提供し続け、コミュニケーションのナンバー1を目指したいです」

 最後に、IT業界に転職を志す読者にアドバイスをもらった。「企画マンとしては、常に人と違うアイデアを考えることが重要だし、自分と異なるアイデアを尊重することも重要。会社として企画やサービスを世に問うとき、バリエーションが多い方が淘汰されにくいですから。きちんとマーケティングをした上で、今までにない需要を掘り起こす姿勢、そしてそれを企画書に落として実行できる力が今、求められていると思います」

[ PROFILE ]

東京都生まれ。東京都立大学工学部中退後、家業の電気設備関連会社で技術営業を担当。その後、中小モバイルコンテンツプロバイダー、大手モバイルコンテンツプロバイダーで携帯コンテンツ開発等を経験し、2008年6月にミクシィに転職。モバイル企画部を経て2008年秋より現職。

満足度(5段階評価)

満足度

コラボレーションスペースと呼ばれる休憩室があり、そこでダーツやビリヤード、マッサージチェアなどを楽しむことができる。リラックスすると自然とよいアイデアが出る。


転職データ

■応募した社数
1社
■面接に行った社数
1社
■転職にかかった期間
約3カ月程度
■情報はどこから入手
同業の知人
■面接でのアピールポイント
・携帯コンテンツ企画・制作・運営の実績
・「キングオブエンターテインメントはコミュニケーションである」という想い。