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転職者インタビュー

テュフズードジャパン:佐藤千秋氏

テュフズードジャパン:佐藤千秋氏
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研究職から医療機器の評価業務へ転進。
顧客目線が不可欠な仕事にやりがいを感じます

医療機器
テュフズードジャパン
メディカルヘルスサービス部
ノーティファイドボディ&QMS審査員

佐藤 千秋(さとう・ちあき)
(31歳)
転職後の収入

 ドイツに本拠を置く世界最大級の第三者試験認証機関の日本法人として、日本市場における品質・安全試験や認証に関するニーズに応えるテュフズードジャパン。2007年10月に同社に入社した佐藤千秋氏は現在、メディカルヘルスサービス部に在籍し、ノーティファイドボディ(公認機関)&QMS(品質マネジメントシステム)審査員として医療機器・医療用具の法規制および国際規格への適合性評価業務を担当している。

 大学院での専攻は「再生医療」。患者本人の未分化細胞を培養して増やし、再び本人に戻して病気やけがで失われた臓器や生体組織を治癒する医療で、1990年代以降世界中で基礎研究と実用化に向けた研究が活発に行われていた。修了後には、再生医療分野向けの本格的な研究に着手し始めた大手化学メーカーに入社。先端技術研究所の再生医療開発室で高分子技術を生かした足場材料(Scaffold)の研究に従事した。

 「本当は研究職ではなくて開発職にあこがれていたのですが、不景気で就職はかなり厳しい時期でしたから、もう少し研究を続けてみようと思ったのです。それでも、いつかは開発にかかわる仕事をしてみたいという気持ちは持ち続けていました」

 まもなく、そのチャンスに遭遇した。再生医療向けの医療機器製品を開発するプロジェクトメンバーに選ばれたのだ。

 「残念ながら、このプロジェクトは途中で解散することになるのですが、自分が携わった製品が世の中に出て行くかもしれないという期待感はかなりありました。また、プロジェクトをきっかけに、医療機器の品質マネジメントのあり方も深く考えるようになりましたね。テュフズードジャパンの存在を知ったのも、このときでしたから私にとっては大きな転機になったと言えます」

 プロジェクトで得た経験を生かせる道を探したい。その思いは日増しに高まり、入社3年目ころから業務と併行して転職活動をスタートさせることとなる。人材エージェントに登録する一方、求人サイトを定期的にチェックする日々が続いた。

チャンスと直感し即座に応募

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医療機器分野の最先端技術に触れられるのが仕事の醍醐味(だいごみ)です。

 ある日、求人サイトで思わぬ求人広告を見つけた。それは、テュフズードジャパンがメディカルヘルスサービス部門の審査員を募集しているという内容。「間接的ながら開発に絡む仕事でしたので、すぐに応募しましたね。元々、決断するまでは時間がかかるタイプなのですが、この募集を見たときはすぐに『これだ』と思い、応募ボタンを押していました」

 面接は社長の都合により、1日に2回行われるというスピーディーな対応ぶり。一次面接は、配属部門の所属長と採用担当者。続く二次面接担当者が、社長であった。彼らを相手に佐藤氏が強調したのは、トータル7年間にもおよぶ再生医療領域でのバックグラウンドと医療分野で重視されている滅菌(増殖性を持つあらゆる微生物を完全に殺滅、除去する操作)に関する深い造詣。おかげで面接はスムーズに運び、後日内定通知が届いた。

 入社後は、まず審査員資格取得のための研修を受講。ISO9001やISO13485などの国際規格や改正薬事法などの知識を習得したほか、先輩審査員に同行して医療機器メーカーの製造現場を視察した。無事、ノーティファイドボディ&QMS審査員資格を取得してからは、おもに医療機器や医療用具の安全性試験や認証業務を担当している。

 「審査業務はお客様ありきです。型にはめて行うのではなく、お客様の目線に立ち、どうすれば顧客にとって付加価値のある審査ができるのかについて日々創造力を駆使しながら考えています。今年の初めには、チームの取りまとめをするための資格(主任審査員資格)も取得でき、責任はさらに大きくなりましたが同じだけ毎日がとても充実しています」

 佐藤氏が今目指しているのは、ヒトや動物の細胞組織などに由来する医薬品・医療機器を海外に輸出する業務を支援すること。そのために必要な社内資格を取得するなど、自らの品質をさらにブラッシュアップしていきたいと考えている。

[ PROFILE ]

筑波大学大学院医科学研究科(現在は人間総合化学研究科フロンティア医科学専攻に改組)修了。2003年に新卒で大手化学メーカーに入社し、新規事業の研究・開発などの業務を担当。2007年にテュフズードジャパンに転職。08年から審査員を務める。

満足度(5段階評価)

満足度

審査員になってまだ1年余りですが、今の仕事には大いに満足しています。


転職データ

■応募した社数
10社
■面接に行った社数
2社
■転職にかかった期間
6カ月程度
■情報はどこから入手
人材紹介会社
■面接でのアピールポイント
再生医療のバックグラウンドに加えて、滅菌にも精通している高い専門性を強調。