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イベントレポート

日本HP主催:もっと女性エンジニアが輝く働き方を実現するために。女性エンジニア キャリアセミナー開催レポート

日本HP主催:もっと女性エンジニアが輝く働き方を実現するために。女性エンジニア キャリアセミナー開催レポート

女性エンジニアが輝く働き方を実現するために。

共通の課題認識、共有の感覚があれば共感の輪が生まれやすい。日本ヒューレット・パッカード株式会社は、2月16日(木)本社(東京都江東区)にて、『女性エンジニア キャリアセミナー』を開催した。「女性のエンジニア同士が交流しあえる場、キャリアを考える場になれば」との主催者の願いに応え、当日は32名の女性エンジニアが参加。 前半ではプレゼンターの話に熱心に聞き入っていたが、後半の交流会では活発に情報交換しあう光景が印象的であった。当日の内容と雰囲気を紹介したい。

執行役員による開会の挨拶

人事統括本部 執行役員 有賀 誠氏

HPはビジネスのパフォーマンスには厳しいものの、社員がとても優しい。誰もが愛を持って接しています。ダイバーシティにも積極的に取り組んでいますが、我々にとっては自然体。何か特別なことをしているというつもりは全くありません。実際、CEOもCFOも女性ですしね。重要なのは、なぜHPがダイバーシティを実践してきたかということです。HPの創業者は、「我々はイノベーションを追求していく会社」だと掲げました。多様な価値観がぶつかりあって初めてイノベーションが生まれます。だから、様々なバックグラウンドを持った社員に働きやすいと思ってもらえるよう試行錯誤を続けてきたのです。そんな特徴・文化を皆さんに伝えられればうれしい限りです。

HP wayが働きやすさの根底にある

人事統括本部 ストラテジック・キャリア本部/岩崎 絵里奈さん

HPには“HP way”という独自の企業理念があり、社員の働き方や社員と会社との関係にも反映されています。会社が社員を信頼する、社員に裁量を委ねるという考え方です。例えば、HPでは「フリーアドレス制」を採用していることもあって、社内のどこの席でも仕事ができますし、在宅勤務も認められています。そうした働き方ができるのも、“HP way”が根底にあるからといえます。

また、キャリア形成でも“HP way”がベースになってきます。自分のキャリアは自分で決められるようになっているんです。社内では、キャリア・セルフ・リライアンスと名付けています。もし、新たなポジションが生じた場合、社内公募を活用して社員はいつでもチャレンジできます。手を挙げた部下をマネジャーは必ず支援しなければいけないというルールもあるくらいです。

オープン&フラットな職場であることもご紹介しましょう。その代表例が、年に1回開催される「HP Family Day 」です。社員の家族をオフィスに招待するお祭りです。

他にも、カフェテリアではラウンドバー(パーティー)、コーヒートーク(ミニセミナー)、ラーニング・カフェ(勉強会)などのイベントが随時開催されています。こうした取り組みも、社員のモチベーションアップにつながっていると思っています。

SIビジネスの課題解決には女性活用が不可欠

テクノロジーコンサルティング事業統括 製造・流通サービス事業本部 第一サービス本部 / 伊吹 進吾氏

テクノロジーコンサルティング事業統括(TC)は現場のフロントに立ってお客様と相対し、次世代のシステムを一緒に模索するとともにコンサルティングを行い、その設計・構築をリードしていく技術集団です。商材は基本的にはHPのサーバーやストレージを使っていますが、限定はしていません。お客様のメリットとなるならば、他社製品やサービスも活用しています。TCが現在注目しているのはCloud,. Mobility, Big Data, Security、全体最適基盤などの領域です。それらをベースにクライアント管理や運用管理のコンサルテーションなどを手掛けています。組織には700名ほどのメンバーが在籍しており、日本の名だたるお客様をフォローしています。

TCでなぜ女性を積極的に採用したいのか。その背景には、SIビジネスが今抱える3つの課題があります。第一に生産人口の減少、第二に工数ビジネスの減少、そして第三がアップデートが入るのが当たり前というSIビジネスが抱える構造的な課題です。このうち、第一と第三の課題には女性エンジニアを活用することで、手を打てるはずだと私は思っています。

一般的に男性と比較すると女性には優しさ、感受性、直感力、共感、思いやり、言語、コミュニケーションなどといった強みがあります。私は、それらを組織に植え付けていきたいんです。女性ならではの強みを生かせる仕事は色々想定されます。例えば、お客様や社内の他部署との相互理解促進に向けた潤滑油になってほしいとか、課題が多く硬直化したプロジェクトにおけるブレイクスルー的な役割を期待したい、多様な発想・視点によって0から1を生み出す力が必要だといった場面です。もっと言えば、激変しているIT業界で競争に勝ち抜いていくには女性の力が不可欠なんです。女性の活躍を阻害する要因があるなら私は本気になって除去していきます。女性に働きやすさを実感していただけるよう、アサインの工夫や家族・パートナーへの協力・理解の呼びかけ、評価への配慮、ツールの120%活用を推進していきたいと思っています。

素晴らしい仲間がいるからこそ生き生きと働ける

テクノロジーコンサルティング事業統括 製造・流通サービス事業本部 第一サービス本部 / 田原 明美さん

私はHPに2009年新卒で入社しました。まずは、通信・放送業界向けのアプリケーション・エンジニアとして従事。2年後に社内公募により現在の部署に異動してきました。当初はプロジェクトの一メンバーでしたが、PLを経て今は中規模レベルの案件であればPMを務めさせてもらっています。主な業務内容はお客様へのインフラ環境の提案・構築です。具体的にはサーバー、ストレージの構築や仮想化などを手掛けています。現在はシンガポールのお客様向けにグローバル・デリバリーを担当しています。

HPで働く魅力としてお伝えしたいのは、素敵な人が多いことです。技術レベルが優秀な方、チーム意識の高い方が揃っています。それに部下想いの上司が多いですね。また、HPはハードウエアだけでなく、インフラの構築・保守やアプリケーションもと幅広い領域を担っていますし、担当する業界・業種も含めて自分の活躍の場を変えていけるのは良いですね。

社員が自主的に行っている組織が多い点も見逃せません。心の若い社員を中心とした、Global HP認定の自主活動団体「YEN –Japan」が行う勉強会やアーキテクトを目指す人のプログラム「OneHP Architect」などプログラムが充実しています。もちろん、女性社員が活き活きと働き続けるための自主活動団体(WAWJ)もあります。

将来は、お客様により近い立ち位置でお客様の想いを実現できるエンジニアになりたいですね。私自身、今は皆に支えられながら仕事をやっていますが、すごい充実しています。皆さんもぜひ素晴らしいキャリアを形成してほしいと願っています。

もうすぐ産休。職場復帰後の新たな働き方も楽しみ

テクノロジーコンサルティング事業統括 製造・流通サービス事業本部 第一サービス本部 / 太田 和加奈さん

私は2003年の入社です。以来、マスコミ・商社向けのプロジェクトに参画してきました。PLやPMも経験させてもらいましたし、様々な技術を習得する機会をいただいています。現在担当しているクライアントは業界大手企業です。お客様先のPMやHP社内の営業、運用部門、外部の協力会社などと連携を図り、プロジェクトの提案書やインフラ構築関連の見積書を作成するのが私の仕事です。

HPで働く魅力は、働く時間や場所がフレキシブルなことです。他にも福利厚生が良いとか、若くても出世できる、プロセスを含めて評価してもらえる、女性の役員・マネジャーが多い、アットホームな雰囲気である、上下関係もフラットなど挙げていったら切りがないくらいですが、人が素晴らしい会社である点もぜひ強調したいと思います。「何て気遣いができる方なの」「何て技術的にすごいエンジニアなの」という社員が揃っています。IT業界にいる限りは、私はHPから離れる意味はないと感じているほどです。

今後のキャリアについてのお話もしたいのですが、実は今妊娠7か月なんです。もうしばらくしたら産休に入ります。も ちろん、産休明けには職場に復帰したいですね。ただ、働き方は今までとは変わってくるでしょう。私自身はPMOをやりながら、新しい部署を立ち上げたいと思っています。上司も産休後のことを色々考えてくれているので、落ち着いた段階でじっくりと話し合ってみるつもりです。

参加者とHP社員が自由に語らい、有意義な時間を過ごす

HPの女性エンジニア2名によるスピーチ終了後は、オフィスツアーと交流会が行われました。オフィスツアーでは、社員のくつろぎの場であるカフェテリアを一周。どこでも電源が取れるので、昼間にはここでコーヒーを飲みながらPCで仕事をする社員も多いとのこと。特に、猿江公園を見渡せる側のデスクは、桜観賞に最適とあって春には席の取り合いになると伺いました。また、掘りごたつ式の宴会場やスクリーンを使って会議ができるスペースもあるなど、様々な活用法が想定された施設であると痛感しました。


最後は交流会という流れ。今回は立食形式ということもあって、参加者とHP社員が企業の枠を越え、エンジニア同士であるという親近感を覚えながらキャリアについて自由に語り合いました。「家で仕事ができるのは憧れます。小さな子供がいると喜ばれるでしょう」「インフラの業務には女性のイメージがなかったので驚きでした」「上から押さえつけるマネジメントではないのが羨ましい」「自立型の働き方が形成されていると実感しました」など、様々な声が聞けました。なかには、「こういう雰囲気のセミナーは初めて。ありのままのHPを理解できました。参加して本当に良かったです」というコメントもありました。

人数的に見ると、IT業界における女性エンジニアの比率はまだまだ高くはないかもしれません。ただ、参加者の表情からは今後もっと存在感を高めていきたいという強い想いが伝わってきました。今日の出会いがそれぞれがさらに光り輝くキャリアへのきっかけになったのではないでしょうか?