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イベントレポート

日本HP主催:女性が生き生きと、しなやかに働くために。IT業界で働く女性のためのキャリアセミナー レポート

日本HP主催:女性が生き生きと、しなやかに働くために。IT業界で働く女性のためのキャリアセミナー レポート

女性が生き生きと、しなやかに働くために。

近年、女性の活躍を積極的に支援する企業が増えてきているなか、日本ヒューレット・パッカード株式会社は、
10月8日(水)、本社(東京都江東区)にて、『IT業界で働く女性のためのキャリアセミナー』を単独で開催した。
「セミナーを女性の交流の場、キャリアを考える機会にしてほしい」との主催者の意向に応え、当日は約60名の女性が参加。パネラーの話に熱心に耳を傾けるだけでなく、交流会では積極的に情報交換する姿が見られ、大いに盛り上がった。
その内容と雰囲気を紹介する。

基調講演1 執行役員による基調講演 女性が活躍できる職場とは。

エンタープライズグループ事業統括 プリセールス統括本部 執行役員 統括本部長/香月 千成子さん

突然のマネージャ打診に断り続けるも、上司に「できない理由」をすべてクリアされ、受け入れることに。

まずは私の経歴、職歴をお話しします。新卒でDECという米国のコンピューターメーカーに入社し、製造業向けにプリセールスの仕事をしていました。その後、コンパック・コンピュータが同社を併合。さらには、米国HPがコンパック・コンピュータを併合するなど、目まぐるしい動きがありました。私自身の仕事内容はあまり変化がなく、インフラストラクチャーのプリセールスを続けていました。プリセールスとは、案件受注に向けて技術面をリードしていく仕事です。

マネージャとなったのは2007年。日本HP(以下、HP)の社員になって数年が経過した頃でした。ある日上司から、「あなたは来月からマネージャです、よろしく」と宣告されたんです。マネージャになるなんてまったく思っていなかったので、最初は「絶対にできません。無理です」と断り続けていました。

しかし、上司もさすがで、「ならば、どうしてできないのか、理由を10個リストアップしてご覧。本当に無理なのか、ディスカッションしようよ」と。結局、2週間のやりとりで、私のマネージャの仕事はできないという理由がすべてクリアされ、受け入れざるを得なくなってしまいました。上司とHPならではの環境が、今の私を育ててくれたのだと思います。

自分がマネージャになってから実感したのですが、女性はマネージャに向いている気がします。今なら、どうして向いているのかという理由を10個は挙げることができますね。

HPでの働きやすさは、男女共通。
「自分のキャリアは、自分でつくる」最適な環境がある。

講演風景

今度はHPがどんな職場なのかを説明しましょう。特徴はいくつかありますが、女性が働きやすい職場であるのは確かです。何といっても、仕事や役割、評価に男女の差がまったくありません。それに、多様なワークスタイルを選ぶことができます。

フリーアドレス・オフィスですから、どこの席で仕事をしても良いのです。加えて、ロールモデルが多いのもHPの特色です。特に女性が働きやすいHPは、男性にとっても働きやすい職場といえます。それは、ダイバーシティ(多様性)を重要な価値と見なす文化が形成されていますし、社員一人ひとりを重視しているため、組織として行うという強制力も小さいからです。

また、ジョブ・ローテーションの機会が多い点も指摘できます。自分のキャリアプランに沿って、ジョブ・職場を検討していくことができるので、自分のキャリアを自分でつくっていけるという大きな特徴があるのです。

キャリアを育てていくためには、トレーニングによる知識習得と、多様な職種経験による能力開発が欠かせませんが、HPにはたくさんのチャンスと環境があります。ぜひ、それらを活用していただきたいと願っています。自分がHPの一員であったなら、とイメージしてみてください。

人事制度2 日本ヒューレット・パッカードの人事制度の紹介

社員の自主的な働き方を支える、
HPならではの人事制度と、さまざまな交流の場。

人事統括本部 ストラテジック・キャリア本部/岩崎 絵里奈さん

HPには“HP Way”という企業理念があり人事制度に生かされています。その特徴は、目標を明確に伝えるものの、プロセスは社員の裁量に任せ、業務遂行のパフォーマンスをしっかりと評価するという点です。

社員に裁量を委ねるという考えは、色々なところに現れています。例えば、HPでは本社内どこの席でも仕事ができる「フリーアドレス制」を採用しています。また、在宅勤務も活発です。もちろん、勤務は自己申請制。会社は社員一人ひとりを信じているので、勤怠管理で悩むことは一切ありません。

また、新たなポジションが生じた場合、本人の意志で応募し、中途希望者と同等に選考するというのも、社員に意思決定を委ねる姿勢の一例といえます。

講演風景

社内イベントが活発な点についてもご紹介しましょう。HPでは社員とその家族が会社に集う、親睦のためのお祭り「ファミリーデー」を毎年開いています。外資系企業ではあるものの、日系企業のような雰囲気があると良く指摘されます。また、カフェテリアでは、ビアパーティーやラウンドバー(パーティー)、コーヒートーク(ミニセミナー)、ラーニング・カフェ(勉強会)といったイベントが随時開催され、社員のコミュニケーションや自己成長の場として、大いに利用されています。

社員の成長とHPの発展のために、私たちはこれからも、HPが創立時から培ってきた独自の企業理念である「HP Way」を大切にしていきたいと思っています。

パネルディスカッション 日本ヒューレット・パッカードでの働き方、キャリア形成 ~ライフイベントとキャリアの両立~

パネラー・モデラー
中野 理恵子さん
テクノロジーコンサルティング 事業統括 ポートフォリオリード中野 理恵子さん
清宮 こずえさん
テクノロジーサポート事業統括 ビジネスプロセスアナリスト清宮 こずえさん
塗師岡 怜奈さん
エンタープライズグループ営業統轄 セールス塗師岡 怜奈さん
香宮 繁さん
テクノロジーコンサルティング 事業統括プロジェクトマネージャ香宮 繁さん
渡辺 綾さん
人事統括本部 ビジネス人事本部渡辺 綾さん

前向きな行動であれば、
後押ししてくれる最適な環境がある。

講演風景

渡辺 まずは、現場の生の声をお届けしていきたいと思います。これまでどのような方法、考えでキャリアを築いてきたのかを教えてください。

中野 私はマネージャに恵まれました。通常は年に1回、マネージャと一緒に来年の目標値を設定する機会を設けるのですが、私の場合には月に1回のサイクルで、今、自分が何をすべきかをディスカッションさせてもらいました。

清宮 HPには上下の垣根がありません。部長にも気軽に話せますし、アクションをすぐに起こしてくれます。初めて尊敬できる上司に出会えた気がしました。

塗師岡 新卒で入社して数年が経過し、もっと総合的な方向に行きたいと悩んでいた時に、今の上司から「こんなポジションが空いているよ」と声をかけてもらいました。一瞬で「行きます」と答えましたね。
それまで在籍していた部署の上司も後押ししてくれました。

渡辺 日頃から考えていたから、望んでいたポジションを掴めたのかもしれませんね。

講演風景

香宮 HP入社後はインフラ周りを10年経験しました。
「安価なクラウドの存在が大きくなるにつれ、インフラより上のエリアへさらに挑戦していく必要がある」と考え、Windowsソフトウェアを中心とした専門部隊への異動に手を挙げたんです。
実は今年夏、「イクメン」、すなわち男性の育児休暇を取りました。「キャリアに影響するかな」と心配したのですが、大丈夫そうで安心しました。

渡辺 育休を取得しようと思った理由や周囲の反応を聞かせてください。

香宮 ちょうど大型案件が一段落した時期だったんです。それまでは、タクシー帰りの日々。妻から「育休制度があるなら取りなさいよ」って、半ば強引に。上司は「そうか。やることやってるしね」と上々の反応。同僚も後押ししてくれました。

自由度が高いので働きやすく、
仕事と家庭を自ずと両立できる。

講演風景

渡辺 HPの環境で気に入っている点は何ですか。

香宮 フレックスワークプレイスです。どこでも働けますから。

塗師岡 私もフレックスワークプレイス。効率よく働けます。

清宮 私も同感です。後は、休暇が取りやすい点ですね。
子供の病気や学校行事でも気軽に休めます。

中野 “HP Way”かな。信頼されていると思えると気持ち良く働けます。

講演風景

渡辺 ライフイベントとキャリアの両立をどう考えていますか。

中野 ワークライフバランスと良くいわれますが、ワークはライフの一部です。どちらを優先すべきだとは考えていません。

清宮 私もあまり意識してきませんでした。そういう環境を会社が支えてくれるからかもしれません。

塗師岡 結婚してから切り替えが自然とできるようになりました。

渡辺 育休から復帰している女性営業も多いのでは。

塗師岡 皆さん自分でしっかりとスケジューリングされていますね。なかには、出産当日も電話会議に参加されていた仕事好きな方もいましたが。何か、御遣いに行ってきますという感じで育休を活用されていました。

香宮 家庭も仕事も大切。その点、HPは自由度が高いので助かります。バックボーンがあるというか。
色々なオプションが揃っています。

渡辺 周囲の女性の働き方を、男性としてどう見ていますか。

香宮 あまり女性だと意識したことはありません。おそらく、女性も意識していないんじゃないですか。
あくまでも対等の地位で、言ったり言われたりしています。

※フレックスワークプレイス制度:1カ月のうち数日間、1日の就業の全部または一部を、オフィス以外において就業することを認める制度。通勤時間や移動時間の削減に伴う身体的・精神的負荷の軽減により、仕事の生産性を高めることと、多様な働き方により優秀な人材を確保することをこの制度の目的としています。

※HP Way:人事制度の欄を参照ください。

理想のキャリアを目指して、
前向きに取り組んでいきたい。

講演風景

渡辺 最後に、今後チャレンジしたいテーマを聞かせてください。

香宮 子供が生まれてから、改めて働きやすさを実感しました。 職場環境って大切なんだなと。

塗師岡 IT業界には、男性並みにバリバリ頑張る女性が増えています。私も自信を持てる営業になりたいですね。

清宮 まだ自分のキャリアを具体的には想い描けていません。
でも、この会社で日々努力していけば開けてくる気がしています。
前職での経験も生かしながら、理想のキャリアを築いていきたいですね。

中野 ベテランと呼ばれる年次になってきましたが、私にとって仕事はチャレンジの連続。
まだまだもがいています。今後も迷うことがあるかもしれません。でも、前向きに頑張っていきたいと思います。

渡辺 皆さん、今日はありがとうございました。

オフィスツアー・交流会

パネルディスカッション終了後は、オフィスツアーと交流会が行われました。オフィスツアーでは、社員のくつろぎの場であるカフェテリアを一周。 スタイリッシュな雰囲気に包まれたカフェテリアは、夕方5時半からアルコール類も提供されるとのこと。東京スカイツリー側のテラス席は、夏にビアガーデンに変身します。
また、掘りごたつ式の宴会場やスクリーンを使って会議ができるスペースもあるなど、様々な工夫が施された施設に、社員想いの社風を感じ取ることができました。


一方、交流会では参加者やHP社員が企業や職種の枠を越えて、キャリアについて自由に語りあいました。
「外資系企業はドライだと思っていたので、セミナーに参加して外資の印象がすっかり変わりました。」「女性にとってとても働きやすい職場だと実感しました。私もやっていけるかもしれないという気になりました」「環境が素晴らしいだけでなく、社員一人ひとりが自分をしっかりとマネジメントしているので驚きました」など、様々な声が聞けました。


当日は皆既月食の夜でしたが、参加者にとっては、
それ以上の想い出が刻まれた夜であったのではないでしょうか。