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NIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM in 東京 特別レポート

NIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM in 東京 特別レポート

今年8月、3度目となるNIKKEI ASIAN RECRUITING FORUM in 東京が開催されました。
日本での就職を希望しているアジアの大学生や留学生のための面接会を実施。日本を代表するグローバル企業への内定が決まった学生が多く出ています。 学生の出身国は、中国、シンガポール、タイ、インドネシア、インド、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマーの9カ国。
そこで今回は参加した学生を指導する各国の日本語学科の先生方にアンケートを実施し、12人の先生に回答をいただきました。「アジアの大学生から見た日本企業とは?」など気になる各国の回答を紹介します。

学生から見た日本企業のイメージとは?

残業が多い、休みが少ないなどネガティブな意見も

インド(プラジ先生)

インドに比べて給与水準が高いが、上下関係が厳しくて残業が多いというイメージですね。その分日本の企業環境で生きられたら、世界のどこでも通用するとも。実際に働くとなると敬語の使い方に苦労する人が多いようです。

インドネシア(ヒマワン先生)

ポップカルチャーブームで若者の間では日本へのイメージはどちらかというとポジティブですが、企業へのイメージとなると「上下関係が厳しい」「残業が多い」などネガティブなイメージがいまだに強いです。

シンガポール(ウォーカー先生)

世界に知られている企業が多く、グローバルな活躍をしたい学生の選択肢として挙がります。一方、残業が多い、コンセンサスを取るのに時間がかかるのでは?といったの声も耳にします。

フィリピン(カール先生)

待遇が良くて、良い商品やサービスを生み出せる企業が多いことなどで憧れを感じている学生が多いです。一方で、休みが少ない、残業が多いなどのネガティブなイメージもありますね。

マレーシア(クマラグル先生)

高いクオリティーと高い生産性を同時に実現している企業が多いと感じています。一方で、就業時間が長く、残業が多いといったネガティブな印象も持っています。

教育制度・人材育成が魅力、外国人も重要なポストにつけるように

タイ(ユッパワン先生)

福利厚生が他の国と比べて整っているので働きやすい、新入社員研修など教育制度がしっかりしており、専門性を高めることができるなどの良い印象がほとんどです。公私をきちんと分けて真面目に働くことが求められる反面、会社の付き合いなど「私」に「公」が入り込むイメージもありますね。

ベトナム(ミー先生)

最近はベトナムに進出している中小企業が多く、人材確保のために人材育成などを大切にしている傾向が見られ、ベトナム人であっても重要なポストにつけるように変化してきている印象です。

中国(ゴ先生)

年功序列は多くの日本企業に見られるため、一番の特長だと学生達は認識していると思われます。賛否両論あるのは事実ですが、ただ多くの学生たちは、年功序列をなくして成果主義を導入した企業の方に良い印象を抱いているようです。

ミャンマー(マーオン先生)

どちらかというと仕事をシステマティックに進めている印象の日本企業は、目上の人を敬って従順となる文化のミャンマー人にとっては働きやすいと感じるようです。

自国の学生ならではのアピールポイントは何ですか?

多様な文化を受け入れる度量、アジア人に良さと西欧の良さを兼ね備える

ベトナム(ミー先生)

親日家が多く、勤勉で真面目です。ベトナムが多民族国家であるためか、多様な文化を受け入れる度量の大きさがあり、仕事においても高い適応力を発揮して活躍できます。

タイ(ユッパワン先生)

国内に日本人がたくさん住んでいる地域があり、普段から日本を身近に感じているため親日家が多いです。高い技術を学んだエンジニア候補がたくさんいます。

ミャンマー(マーオン先生)

ミャンマーには目上の人を尊敬する文化が根付いており、それがビジネスにも良い方向で発揮されます。上司を尊敬しつつ、協調性を持ちながら仕事を進めることができます。

シンガポール(ウォーカー先生)

仲間と協力し合いながら真面目に頑張るアジア人の良さと、必要なときには自己主張しチャレンジ精神を発揮する西欧の良さ、両方を兼ね備えた人材が多いと思います。

マレーシア(クマラグル先生)

仕事に対してプライドを持ち、自分に厳しく、プロとして成長したいと考える人材が多いと思います。

バイリンガル人材が豊富、明るい性格でムードメーカーとなる人材も多い

中国(パン先生)

中国人は、厳しいしつけや教育体制の下で成長してきているので、多少の苦労は苦労と感じません。母国語の方言や英語、日本語などを達者に操るバイリンガルな人材が豊富です。

フィリピン(カール先生)

「生涯勉強」と考えるビジネスパーソンが多く、大学を卒業したのちも仕事のために一生懸命学びます。明るい性格ゆえに、ムードメーカーとして活躍する人材が多いです。

インドネシア(ヒマワン先生)

インドネシア人はよく「笑顔がすてきだ」といわれます。異文化の人に抵抗感を持つことなく、誰にでも温かい心で接します。多くの人が日常生活レベル以上の英語力を身に付けています。

インド(プラジ先生)

若いうちから仕事に就く人が多いので、社会人としての生活習慣やマナーを早くから身に付けています。家庭と仕事をきちんと両立しているビジネスパーソンが多いですね。。

学生たちのキャリア観についての特長は?

転職はポジティブ。キャリアパスをはっきり提示する会社を好む傾向

タイ(ユッパワン先生)

将来設計がしやすい、モチベーションアップにつながるといった理由でキャリアパスをはっきり提示してくれる会社を好んでいます。転職に対してもキャリア形成上マイナスイメージはなく、キャリアの積み上げ方の一つであると考えています。

マレーシア(クマラグル先生)

待遇が良く、キャリアパスが明確で、学んできたことを生かせる企業への就職を目指します。転職もポジティブに捉えて、チャンスを与えてくれる会社へ積極的に転職します

フィリピン(ロエリア先生)

学んできたことを生かして就職することが多いですが、一般的にはキャリアは卒業してから考えます。いろいろな仕事にトライしつつ、運命の仕事を見つけられたら長期目標を立て始めます。

シンガポール(ウォーカー先生)

シンガポールでは転職しながらキャリアアップを図るのが一般的なので、学生のうちは比較的のんびりしていますね。大学ではインターン制度などを活用した早期キャリア形成プログラムを進めています。

ベトナム(ミー先生)

安定した環境の中、学んできたことを生かして働きたいと考えますが、一般的には卒業してからキャリアを考えます。家族との時間を大切にするため、長時間の残業は嫌います。

中国(マ先生)

中国の大学生たちは、自己成長できる、働きやすい環境がある、待遇面が良いといった順で就職先を決めます。最近の傾向として日本企業は国家公務員、国営企業、優良企業、欧米企業の後です。

男女ともにキャリアは大事。仕事は家族のために行うという意識も強い

インド(プラジ先生)

育児をしながら仕事をしている女性も多く、男女ともにキャリアについては大事だと考えています。やはり残業はあまりしたがらない傾向がありますね。社会生活と個人生活のと両立を目指せる環境が理想だと考えます。

インドネシア(ヒマワン先生)

「仕事は家族のために行うもの」という考え方があるため、残業はせず帰りたいという考えが主流です。日本企業でのキャリアについては日本語を勉強した学生であっても「日本人が優遇されキャリアアップしにくいのでは」という意見もあり、非日系企業を選ぶ傾向があります。

ミャンマー(マーオン先生)

協調性は高いですが、どちらかというと自己主張が苦手で遠慮がちな国民性があるため、キャリアについても同様で、積極性に欠けるところがあるかもしれません。可能性を引き出してくれる企業が理想的です。

プネー大学(SAVITRIBAI PHULE PUNE UNIVERSITY)
Prajwal Mananand CHANNAGIRI(プラジ先生)

インドネシア大学(UNIVERSITY OF INDONESIA)
Himawan PRATAMA(ヒマワン先生)

シンガポール国立大学(National University of Singapore)
泉ウォーカー先生(ウォーカー先生)

中国上海復旦大学 (Fudan University)
庞志春先生(パン先生)

北京大学(Beijing University)
馬小兵先生(マ先生)

上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)
呉保華先生(ゴ先生)

チュラロンコーン大学(Chulalongkorn University)
Yuphawan SOPITVUTIWON(ユッパワン先生)

アテネオ大学(Ateneo de Manila University)
Karl Ian CHENG CHUA(カール先生)

フィリピン大学(UNIVERSITY OF THE PHILIPPINES-DILIMAN)
Roelia ALVAREZ(ロエリア先生)

マレーシア工科大学(University Teknologi Malaysia)
KUMARAGURU RAMAYAH(クマラグル先生)

ハノイ国家大学外国語大学(University of Languages and International Studies - Vietnam National University, Hanoi)
DAO THI NGA MY(ミー先生)

ヤンゴン外国語大学(Yangon University of Foreign Language)
ZIN MAR OHN(マーオン先生)