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第6回『リーマン・ショックから2年後の金融転職』集計結果

第6回『リーマン・ショックから2年後の金融転職』集計結果
金融危機から2年で過半数を超えた転職・離職

日経キャリアNET会員の皆様に向け、「リーマン・ショックから2年 金融業界の転職」に関する第6回アンケート調査を2010年9月中~下旬に行い、324人からご回答を得ました。リーマン・ショック(2008年9月中旬)から現在までの転職の有無、年収の増減、転職先にしたい金融機関名などのランキングを紹介します。皆様の転職活動の参考にしてください。

編集部
リーマン・ショック(2008/9/15)以降に転職または離職しましたか?
リーマン・ショック(2008/9/15)以降に転職または離職しましたか?
転職者の割合は20代が33%でトップ
転職した人は25%で、まだ転職活動中と思われる離職者は29%だった。転職者を年代別に見ると、20代が33%、30代が26%、40代が22%と、年代が上がるにつれ、転職者は少ない結果となった。
リーマン・ショック(2008/9/15)以降に転職または離職しましたか?
転職・離職のきっかけは?
転職・離職のきっかけは?
40代では会社都合による退職が目立った
転職した人は25%で、まだ転職活動中と思われる離職者は29%でした。転職者を年代別に見ると、20代が33%、30代が26%、40代が22%と、年代が上がるにつれ、転職者は少ない結果となった。
転職・離職のきっかけは?
どれぐらいの期間で転職先が決まりましたか?
どれぐらいの期間で転職先が決まりましたか?
40代では会社都合による退職が目立った
転職した人は25%で、まだ転職活動中と思われる離職者は29%でした。転職者を年代別に見ると、20代が33%、30代が26%、40代が22%と、年代が上がるにつれ、転職者は少ない結果となった。
年代別の平均転職活動期間
20歳代 5.4カ月
30歳代 4.9カ月
40歳代 6.3カ月

気になる数値 退職金額は?

20歳代 130万円
30歳代 268万円
40歳代 517万円
離職したときの退職金は、20代の平均額130万円、30代268万円、40代517万円だった。中には3000万円台と高額の退職金をもらった回答があった。


転職できた要因は何だと思いますか?
転職できた要因は何だと思いますか?
自分の経験・スキルとマッチしているから転職できた
転職できた要因として「自分の経験・スキルとマッチしていた」を挙げた人が44%でトップだった。次いで「運が良かった」「条件を下げた」(各33%)。

年代別では、30代では「自分の経験・スキルとマッチしていた」の割合が51%と高くなった。社会経験を10年ほど積み重ね、30代は、経験・実力とも充実しているためだろう。

40代では、自ら築いた「人脈」を転職理由とした人が27%と、各世代より高い傾向を示した。金融業界では、若いうちから人脈づくりを心がけることが、中高年世代になってからの転職成功へのポイントになるだろう。
年収は転職前と比べて上がりましたか? 下がりましたか?
転職後、年収ダウンは6割に
転職者は、転職前と比べてどれぐらい年収が変化したのか。年収がアップした人は22%、年収がダウンした人は59%で、変わらない人は19%だった。金融危機による景気後退期の転職では、年収ダウンの割合が大きかった。
 
年収 上がった
(平均値)
全 体  24%
20歳代  13%
30歳代  25%
40歳代  33%
年収 下がった
(平均値)
全 体 30%
20歳代 31%
30歳代 29%
40歳代 32%
今入りたい「金融業界の企業名」を教えてください
順位 社名
1 三菱東京UFJ銀行
2 ゴールドマン・サックス証券
3 野村證券
4 三井住友銀行
4 日本銀行
4 シティバンク銀行
4 HSBCグループ
8 みずほ銀行
9 アリコジャパン
9 ゆうちょ銀行
9 大和証券
1位は、三菱東京UFJ銀行。2位は、外資のゴールドマン・サックス証券
転職したい金融機関の1位は、最大手の三菱東京UFJ銀行。2位は、外資のゴールドマン・サックス証券。3位は証券最大手の野村證券。日本銀行、三井住友銀行、HSBCグループは4位に入った。

転職したい金融機関をメガバンク、外資、政府系などカテゴリーで分けると、メガバンクがトップで外資、政府系、証券、保険、地銀の順だった。メガバンクが大きく支持された理由としては、金融危機後の景気後退で一時的に業績は落ち込んだものの、すぐに回復した安定的な経営力などが挙げられるだろう。外資系金融機関は実力が反映しやすい待遇面の優位性が支持されたと思われる。
アンケート結果から 金融人材流動化の停滞で閉塞感が漂う

国内企業の中には、リーマン・ショック以前の好業績に戻したところもありますが、金融業界に限ると、世界的な金融規制強化の動きが目に付き、利益確保できないようです。転職前後での年収比較では、恵まれているといわれていた金融業界でも、年収がダウンした人が多く景気後退の影響が大きかったようです。

求人案件でも、国内金融は、アジアの中枢を目指していますが、シンガポールや香港、上海などに遅れを取り、商業銀行をベースにした国内金融は、利益が薄く積極的に人材確保しないようです。アンケート回答者も業界の景況感の質問では、転職活動が長引き、不況を実感している人が多くいました。