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企業インタビュー

Amazonのクラウドサービスの根幹を支える仕事とは――<後編>

Amazonのクラウドサービスの根幹を支える仕事とは――<後編>

国内外で数百万社が利用しているのが、世界最大級のクラウドサービス「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」です。日本でも大手からベンチャーまで規模や業種にかかわらず多くの企業が導入しています。システムを安定的に稼働させることはクラウド企業の使命であり、日本においてサービスの保守・運用を手がけているのがアマゾンデータサービスジャパンです。

前編はアマゾンデータサービスジャパンの企業概要や強み、クラウドの将来性について聞きました。後編はDCEOファシリティ マネージャーとして活躍する中台さんの業務内容についてお聞きします。

中台さん

アマゾンデータサービスジャパン株式会社
DCEO Facility Manager/データセンター・エンジニアリング・オペレーションズ ファシリティ マネージャー

エンジニアとしての成長を目指し入社

――業務内容を教えてください。

所属するデータセンター・エンジニアリング・オペレーションズ(DCEO)チームは、大規模・高密度なデータセンターの電気や機械、制御系、消防関連などのファシリティ(設備)の導入から保守・運用を担当しています。私のメイン業務はデータセンターの運用です。システム障害が起きないよう安定的かつ正確に運用するために、事前に立てた計画に基づいて設備をメンテナンスし、異常を見つけたら即座に対応する体制を整えています。

職場の安全を守る「セーフティー」も重要な業務です。仲間が安全な環境で安心して働けるように防火設備を整えたり、災害が起きた際の避難経路を確保したり、ドリル(訓練)を行ったりしています。アマゾンはセーフティーに対する意識が非常に強い組織です。センター内に安全性を侵害するような個所を見つけたら、即座に社内の担当チームに対処を依頼します。

コスト削減も業務の一環です。データセンターの保守・運用には膨大な電力が必要になります。1つのデータセンターの電気量は一般家庭の数万世帯分にも相当しますので、データセンターの電力を1%削減するだけでも非常に大きなコスト圧縮につながります。

電力を最も消費するのはサーバーです。サーバーを冷却するための空調システム(エアコン)の効率的な運用は、私たちのチームの大きなミッションであり、エンジニアとして腕の見せ所です。効率的な運用によってコストダウンができれば、お客様にも還元できます。

――アマゾンデータサービスジャパンでのキャリアは?

1年半くらい前に入社しました。前職は日系企業のデータセンターで保守・運用を担当し、海外センターの立ち上げなどにも取り組みました。当社に入社したきっかけは、グローバルに展開しているので技術的にエキサイティングな会社であり、サーバーなど自社設備を持っていることからエンジニアとして幅広い業務に携われ、成長できると思ったためです。

課題解決に妥協しない企業文化に驚き

――転職してみていかがですか?

働きがいが大きく、非常にチャレンジングな環境ですね。アマゾンには、世界で働くすべての“アマゾニアン”に求められる「Leadership Principles(通称LPs)」という14項目の行動指針があり、その1つに「Bias for Action」があります。ビジネスにはスピードが重要で、多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大きな検討は必要としないということです。

業務に取り組むとき、多くの情報を集めて石橋をたたくように取り組み始めるのではなく、限られた情報の中でリスクを取りながら、スピード感を持って前に進むことが求められます。スピーディーな対応の中で自分はどれだけ結果を出せるのか、大変ですがやりがいは大きいです。

様々な分野のスペシャリストが多いことも特徴だと思います。AWSはグローバルに展開しているため、私と同じような業務を担当している人たちは世界中にいます。顔を直接見なくてもチャットで話したりして、意見交換が日々活発に行われています。自分の知識を広げられ、日本にいながら海外で働いているような感覚になりますね。

――アマゾンの働き方でユニークな点はありますか?

転職後に驚いたことの1つは、課題に対して妥協しない姿勢です。LPsの1つに「Dive Deep」があり、物事を徹底して深く追求するという企業文化が根付いています。

システムの安定性に対するリスクは、事前になくすというのが私たちのミッションです。以前、社内設備を新設するとき、海外のオーディット(監査)チームに図面を見せたところ、パイプ破損時のリスクの指摘を受けました。パイプは通常の使い方をしていれば破損する可能性は極めて低いのですが、万が一に備えて、実際に破損が起きた場合のお客様への影響を非常に真剣にとらえていました。

一般的な企業では課題が見つかった際、お客様への影響と起こる可能性、コストなどを比較して、対処法を考えると思います。しかし、当社にとっては安全・安定性が一番大事であり、想定されるリスクが残らないように対処してサービスを提供することが大前提となっています。少しでも起こる可能性があれば、ゼロにするといった確固たる決意を持って働いています。

活躍できるのはスペシャリティーを持ちながらもそれに固執しない人

――御社で活躍できる人材をどう考えますか?

1つのスペシャリティーを持っている方であれば、活躍できる場があると思います。ただし、そのスペシャリティーだけに固執する人は難しいかもしれません。LPsでは「Learn and Be Curious」といいます。スペシャリストでありながら他の分野にも関心を向けて、新たな可能性のために好奇心を持って日々学び、興味の幅を広げていくことが求められます

業務に取り組む中で、日常的に本当に様々な課題が見つかります。解決策は自分で取りにいかなければなりませんが、自ら動くことが苦にならない方であれば、自分を成長させて可能性を広げ、活躍できる場はたくさんあると考えています。

〜前編はこちら〜

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