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面接ノウハウ本を読むなどして面接への準備をしているが、良い結果が出ない。

面接ノウハウ本を読むなどして面接への準備をしているが、良い結果が出ない。

面接ノウハウ本を読むなどして面接への準備をしているが、良い結果が出ない。(YY、26歳、営業)

3年間勤めていた証券会社を退職し、転職活動を始めてから半年が経過しようとしています。書類選考は比較的よく通過し、面接には進むのですが、なかなか内定をいただくことができません。

自分としては誠意を持って対応しているつもりなのですが、良い結果が出せずに焦っています。ノウハウ本なども読み、準備をしているのですが、どうしていいのか分かりません。

面接の本よりも、営業ノウハウ本に書かれた「売り込み方」が参考になる。

一概に面接と言っても、さまざまなスタイルがあります。新卒採用時と同じような硬い面接を行う企業もあれば、非常にリラックスした雰囲気の中の面接を行う企業もあります。また、企業によって求める人物像は異なりますから、面接ではこれが絶対に正しいという答えは存在しません。それが面接の難しいところなのです。

書店に行けばさまざまな面接ノウハウ本が並んでいます。しかし、そこには大きな落とし穴があります。ノウハウ本にはあくまでも一般論しか書かれておらず、個別の事例に適していないケースが大半です。マニュアルを信じすぎると、それがゆえにうまくいかないこともあるのです。

例えば、待遇面についてのケースです。YYさんもご存知だとは思いますが、面接の席で待遇面(特に年収)にフォーカスして話をするのは避けるように、というのが一般論です。仕事内容よりもお金に執着しているようで、面接ウケが悪いと考えられます。しかし私が担当する某金融機関では、年収面についてあいまいな回答をする候補者を嫌う傾向があります。人事部長のポリシーなのですが、金融機関で働くからには、自分自身のお金(年収)についても明確な考えがないとダメだという考えなのです。そのような面接担当者を相手に、「御社規定に従います」や「年収はいくらでもいいので、やりがいのある仕事がしたいです」と言ったところで、良い結果が得られるわけがありません。

この際、面接のノウハウ本を読むのではなく、営業のノウハウ本を参考にしてみるのはいかがでしょうか。面接を受けるのと営業するのは非常に似ていると思います。営業ではモノやサービスを売り込みますが、面接では自分自身を売り込みます。YYさんは営業経験者なので分かると思いますが、マニュアルどおりに営業をしたところで、お客様に買ってもらえるとは限りません。そのお客様のニーズを理解した上で提案していくのが営業だと思います。そこが営業と面接の共通点です。

そのために必要なのは、相手のニーズを事前に把握することです。例えば証券会社の営業だったとしたら、顧客を絞った上で、どうすれば自分から商品を買ってもらえるかを考えるでしょう。そのために相手の資産の状況や家族構成など、できる限りの情報収集をするはずです。面接も同じで、相手の状況を理解した上で、どのような場面で自分のスキルが生きてくるのかをアピールするべきです。そのために、より多くの事前情報を仕入れておく必要があります。ネットや新聞から得られる情報だけでなく、人材紹介会社などから面接担当者の特徴などを引き出せると面接対策に役立ちます。

また、そのほかによくある失敗は、面接で話しすぎてしまうことです。自分を売り込みたいという熱意は分かるのですが、面接の場はあくまでもコミュニケーションの場です。一方通行の会話では良い印象を残すことはできません。証券の営業でも、商品の良いところばかりを話していても、売れるとは限りません。相手の状況を把握しながら、それに対するソリューションを提案する、それが営業ではないでしょうか。そのような気持ちで面接に挑むことが、面接の通過率の向上につながると思います。