エージェント徹底活用マニュアル

エージェントを使うメリット(1)準備~応募まで


求人企業の情報が豊富だからミスマッチ転職が防げる

 求職者にとって、人材紹介会社を利用するメリットはさまざまある。

 1つは、求人企業について豊富な情報が得られることだ。人材紹介会社は、紹介依頼の申し込みのあった企業を訪問し、採用担当者や人事部長はもちろん、採用予定の部署の長、中小企業などの場合は経営者とも面会し、求める人材の能力や経験、資格、仕事内容、組織風土や経営者の考え方といった情報を収集している。求職者は、これらの情報をもとに希望する転職先を絞り込むことができるし、イメージと実際の業務とのギャップから生じる「ミスマッチ転職」を回避することもできる。

 2つめは、客観的なキャリア診断によって自分の市場価値が把握できることだ。人材紹介会社にはさまざまな求職者が登録しており、各登録者の履歴書、職務経歴書などがデータベース化されている。コンサルタントは、業種、職種、年齢、経歴などによってどのくらいのポジションや年収が得られるのか、多くのサンプルを把握しているため、求職者は今の会社での自分の評価が妥当であるか、転職するならどの位の年収、ポジションを目指せるのか、客観的にアドバイスしてもらえる。

転職相談をしながら キャリアの方向を決められる

 若年者層など、キャリアが乏しく自分の適職や可能性を見極めるのが難しい人の場合、人材紹介会社を利用すれば、転職相談をしながらキャリアの方向性を定めることができる。たいていのコンサルタントは業界や職種ごとに得意分野を持っており、その分野での売れ筋のスキルを知っている。求職者は、売れる人材になるために、今後どんなスキルを身に付ければよいかアドバイスしてもらうことができるし、それに沿った転職先を探してもらうこともできる。

 さらに、コンサルタントは求職者の経歴や人柄から売りになる要素を引き出し、求職者に代わって求人企業にアピールしてくれる。ときには、求職者自身が気付かなかったセールスポイントが導き出され、それが自信につながったというケースもある。

的を得た転職支援を マンツーマンで受けられる

 紹介された求人案件に応募を希望した場合、職務経歴書などの応募書類は、コンサルタントの指導のもと求人企業に合わせてカスタマイズされる。コンサルタントは通りやすい応募書類について熟知しているし、中には担当する企業の求人を一手に引き受けている人もいる。「○○会社は海外経験を重視するから、海外出張の経験はもちろん、高校時代の短期留学の経験や長期の海外旅行にいたるまでもらさず書くように」「△△会社は英語のTOEIC800点未満の応募者は書類選考で落とされるから、必ずクリアしておくように」といった具体的な指導が受けられる場合もある。

 また、残業の有無、休暇の取得状況など企業からは聞き出しにくい情報が、コンサルタントを通じて得られる点も心強い。

登録から転職までのプロセス
登録から転職までのプロセス