エージェント徹底活用マニュアル

エージェントの基礎知識


規制緩和とインターネットで 人材紹介会社は身近な存在に

 人材紹介会社とは、ホワイトカラー職種を対象にした紹介サービスを提供する事業者のことで、人材紹介会社ともいう。1997年の規制緩和によって、人材紹介会社は港湾運送業務、建設業務を除くすべての職業を取り扱うことができるようになった。

 以後、人材紹介会社の数は急増している。厚生労働省によると、2004年度の有料職業紹介事業所数(ホワイトカラー職種を取り扱う事業所以外も含む)は8689事業所にのぼる。多数のコンサルタントを抱え、幅広い業界・職種を取り扱う大型の人材紹介会社が登場した一方、大多数は、コンサルタントの数が10人以下の小規模な人材紹介会社である。規模の小さな人材紹介会社は、特定の業界、業種、地域とのつながりを生かして紹介業務を行う専門店型が多い。

 規制緩和後の取り扱い職種を見ると、企業の営業職に対する人材ニーズを反映して、営業職の取り扱いが拡大している。これにともない、20代前半、あるいは契約社員・派遣社員の就業経験しかない求職者が人材紹介会社を利用して転職するケースが増えてきた。

 さらに、インターネットの活用が一般化したことで、求職者は気軽に人材紹介会社を利用できるようになった。人材紹介会社が持つ求人情報を、インターネット上で求職者に提供する「転職支援サイト」が登場し、求職者は希望の転職条件などを登録しておけば、複数の人材紹介会社からアプローチを受けることができるようになっている。

 規制緩和とインターネットの登場によって、人材紹介会社は求職者にとってより身近な存在になったといえる。

人材紹介会社のサービスには 3つの形態がある

 人材紹介会社が提供する職業紹介サービスは、「一般紹介(登録)型」「サーチ型」「アウトプレースメント(再就職支援)型」の3つに分けらる。

人材紹介会社のサービス形態
エージェントのサービス形態
 一般紹介(登録)型は、人を求める企業と求職者からの依頼に基づいて、それぞれの希望に最適な組み合わせを探し出して双方に紹介するサービス。求職者が自分の意志で転職先を探す場合に利用できるのは、この一般紹介(登録)型だ。

 サーチ型は、企業からの依頼を受けて、最適な人材を探し出し、企業に引き合わせるサービスで、スカウトあるいはヘッドハンティングとも呼ばれる。今現在転職を希望していない場合でも、人材紹介会社の情報網にリストアップされると声がかかることもある。

 アウトプレースメント(再就職支援)型は、事業規模の縮小などで人員整理を進める企業などからの依頼に基づいて、雇用を継続できなくなった社員を対象に再就職のための教育研修、カウンセリングを行うサービス。その延長線上で職業紹介も行う。

 それぞれのサービスに特化した会社もあるが、一般紹介(登録)型サービスをメーンに、サーチ型や再就職支援型に類する業務も手がけている会社が多い。

求職者は無料で 人材紹介会社を利用できる

 求職者は人材紹介会社から登録料、利用料などの料金を求められることはない。人材紹介会社は、仲介が成約したときに、求人企業から成功報酬として採用された人の年収の一定割合(一般紹介型の場合、通常25~30%)を受け取ることで事業を成立させている。つまり、手数料を支払うのは求人企業の側なのだ。

 本来、職業紹介事業は、職業安定法に基づき、厚生労働大臣の許可を得た会社でなければ行えない。許可を受けている会社は、事業所内に許可証を掲示するほか、ホームページや雑誌、新聞などの広告にもこの許可番号を記載することが義務付けられている。許可番号は一般に、「○○-○○-ユ-○○○○」となっているので、登録の前にこの許可番号の有無をしっかり確認しよう。


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