ビジネスパーソンのキャリアアップ・転職について考えるニュース・コラムサイト

腕利きのトップエージェントに聞く

「人材紹介のいまとエージェント活用のコツ」 |

「人材紹介のいまとエージェント活用のコツ」 |

日ごろエージェントを利用している人であっても、エージェントが日々、どのような意識を持って業務に臨んでいるのか、直に聞く機会はなかなかないと思います。これからエージェントを利用しようとしている人やエージェントの利用を躊躇している人にも参考にしてもらえるよう、腕利きのトップエージェント6人(企業を1社含む)に採用される人材の評価ポイント、エージェントを活用するメリット、今後の転職市場の見通しや展望などについて伺いました。

※トップエージェント=日経キャリアNETエージェントサーチ参画のエージェントのなかで2015年に最も活躍したエージェントに贈られる最優秀賞、ならびに転職支援決定数および転職者満足度が特に高かったエージェント・企業に贈られる優秀賞・企業特別賞の受賞者。

株式会社 保険キャリア 福冨 克彦様(2015優秀エージェント賞)

 保険会社で人事や営業企画を17年、その後に保険業界専門の転職支援を9年経験し、業界内の幅広い人脈や専門知識を生かして転職をお手伝いさせていただいています。
 保険業界では当面、旺盛な採用意欲が続くと予想されますが、一方で即戦力者を求める傾向が強いため、闇雲にミスマッチの案件に応募しても成功はできません。求人情報に記載してある応募要件よりも実際の選考要件が厳しいことも多々ありますし、求人の募集背景や各社が面接で重視するポイントなども求人情報には記載されません。表面には出ない情報を得られるのも専門エージェントを利用するメリットの1つです。
 転職はその瞬間だけでなく、将来的なマーケット価値を高めるキャリア設計という視点で考えることが大切です。今後もそういう視点で求職者の皆様のサポートをさせていただきたいと思っています。

株式会社 コトラ様(2015企業特別賞)

 当社では金融業界やコンサルティング業界、IT業界、および事業会社の経営幹部層を中心としたプロフェッショナル人材紹介業を行っております。
 当社がカバーしているいずれの業界でも、採用意欲は旺盛であり、たくさんの求人情報を抱えています。
 そのような状況では、求人情報の違いをご自分ひとりで正確に理解し、自分にあったものを判断することは非常に困難です。例えばA社とB社の求人情報で、文字情報では同じスキルが求められていたとしても、企業カルチャーや業務の進め方の違いによって実は求められるスキルが異なることも多くあります。
 エージェント業は翻訳に近いと考えています。多くの企業情報を持ち、キーマンとのパイプも持ち、かつ複数のコンサルタントで情報を共有して精査するからこそ、企業の求めるスキルを正確に理解でき、ベストマッチングを生み出すことができます。
 今後もそのような情報提供をして皆さまのお役に立ちたいと考えております。

シーディーエスアイ 株式会社 中島 靖友様(2015優秀エージェント賞)

 私が所属するCDSは外資系エンタープライズソフトウエア業界に強みを持つ人材コンサル企業です。クライアントの懐に入り込み、表面に現れている案件だけではなく、これから発生するであろう潜在的案件をも把握できる「マーケットマスタリー」約80人が活躍するCDSの中で、私は同業界の営業、技術系の案件に加え、日系企業の案件も多く手掛けています。
 IT業界では自動車、バイオ、医療などの分野へ向けたITの活用の広がりにより、転職ニーズはしばらく高水準で推移するものと思われます。1つの企業にとどまり、成長していくことも選択肢の1つですが、いまこそ日本のものづくりの強さを生かし、世界の舞台でパイオニアとして活躍できる絶好のチャンスでもあります。そういった方々の活躍を支える縁の下の力持ちとして、これからも大いに力添えしていきたいと思っています。

株式会社 Apex 原 浩昭様(2015最優秀エージェント賞)

 海外留学や外資系企業での経験を生かした外資系のリーガル関連、アセットマネジメントやプロパティーマネジメントといった不動産金融関連を得意分野としています。特に不動産関連は資格の有無が重要なポイントとなります。宅建、不動産鑑定士、不動産証券化協会認定マスターなどを取得されているかどうかは、求職者のレジュメでまず確認させていただきます。
 さらに、転職回数もより少なければ有利です。案件にマッチした方がいらっしゃれば、いち早くスカウトメールを送り、こちらの期待値を伝えます。一期一会の出会いを見逃さないことが転職者の皆様への大きなサポートになると考えています。転職市場は現在、活況を呈し、オリンピックの開催に向けて一段と高まりを見せることでしょう。しかし、焦りは禁物です。仕事は人生における重要なファクターですので、自身が納得するまで妥協せず、とことん活動してください。

アビリティデザイン 株式会社 松永 安永様(2015優秀エージェント賞)

 銀行、証券、損保、生保、ノンバンク、運用会社など金融業界全般と一部不動産業界をメーンに活動しています。求人案件および転職者のニーズの掘り起こしから、マッチング、内定、入社に至るまで、一気通貫できめ細やかにサポートを行っています。
 エージェントを使う最大のメリットは、失敗した場合、なぜNGだったのか理由を聞ける点にあります。皆様にとっては少し耳が痛いかもしれませんが、その理由を分析し改善することが次の成功に必ず役立ちます。金融業界では2015年に引き続き、2016年も積極的な採用が予測されます。ただし2016年以降はゼロ金利政策の影響も考えられ先行きは不透明です。
 金融業界で転職されたい方にとっては、2016年はチャンスの年になるかもしれません。「何のために転職するのか」を考え、しっかり目標を立ててから活動をスタートさせていただきたいと思います。

株式会社アッシュアソシエイツ 吉野 ひとみ様(2015優秀エージェント賞)

 特に業界を特化せず活動を行っています。転職は人の一生を左右する重要なイベントです。だからこそ常に高い倫理観と道徳観を持って対応しています。案件をご紹介する際には、まず「やりたいと思える仕事か」「一緒に働きたいと思える方か」、求人企業と求職者の双方を自身のフィルターを通してジャッジさせていただき、自信を持ってお勧めしています。
 転職市場は現在、全体的に活況ですが、よく見ると景気の良い業界や企業、そうではない業界や企業に二極化しています。転職活動をスタートさせる際には、まず、どういった業界や企業を目指せば有利なのか、ぜひ見極めを行っていただきたいと思います。そして、熱いマインドを持って活動ください。「この人と一緒に働きたい」と企業に思わせる熱意こそが、成功を勝ち取るための重要なポイントとなります。