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日経キャリアNET会員アンケート 第2回 結婚・出産について

結婚は働く上でのハードルにならない64% 雇用形態・転勤などがネックになる場合も86%が出産は障害に「なる」 「産休・育休の長期休暇でキャリアが途切れることが心配」「職場の理解を得られるか不安」という意見が多数

第2回目となる今回のアンケートは女性会員の皆様に「働く」ことについてお聞きしました。結婚、出産などのターニングポイントごとに、「働く」についてどう考えていらっしゃるのかを伺っています。皆様の転職活動の参考にしてください。

編集部 林
結婚は働く上で障害になりますか?(一つ回答)
結婚は働く上で障害になりますか?(全体)

■60%以上が「ならない」
 転勤などパートナーと一緒に生活するにあたり、不利になることも。


36%が結婚は障害に「なる」と答えました。年代別に見ると30歳代が40%と高く、20歳代の35%、40歳代の36%に比べると低い結果となりました。以下、年代別に理由をご紹介します。

結婚は働く上で障害になりますか?(年代別)

20歳代
 「結婚は障害にならない」と答えた人が65%の20歳代からは、次のような声が聞かれました。「近年、共働きの人が増え、お互いに理解さえできていれば、結婚自体には支障はないと思う」「結婚しても仕事を続けることができる世の中になってきている」といったコメントがありました。「結婚後は家庭へ」という一昔前? のイメージから、会社の制度や自分・周囲の考え方が変ってきたという印象を受けました。
 障害に「なる」と答えた方は35%。「仕事や資産形成、家族の将来などすべてにおいて考える必要があると思うから」「家庭での仕事を完璧にこなそうと思うと、働きに出ていると時間がないため、多少の障害にはなると思う」と、独身生活と変化がネックになると感じているようです。
30歳代
 障害に「なる」と答えた方からは「結婚したことを理由に(派遣の仕事紹介を)断られたことがあったため」や、「自分自身は対等に働きたいと思っているが、周囲が“障害になる”と見ている(時間の制約や夫に遠慮しているように思われる)」とコメントが寄せられました。本人は大丈夫と思っていても、周りが高いハードルになるようです。
 30歳代の60%が障害に「ならない」と答えました。「逆に精神的な支えができてプラスにはなると思う」「生活形態が変わるだけで、仕事への能力は変わらない」とのコメントが寄せられました。

40歳代
 障害に「なる」と答えた方からは「夫の留学や転勤でキャリアが中断されるから(現在夫の転勤で海外在住のため自分は無職)」「パートナーの勤務地により、夫婦同居を前提とすると勤務地が限定されるから」と、配偶者に勤務地による影響があることが分かりました。
 一方で64%が障害にはならないと答えています。「“結婚=他人と生活を共にする”ことから学べることも多々あり、人間性に大きく影響する。それが結果、仕事をする上で協調性やマネジメント能力を高めることになると思う」「夫からアドバイスなどをもらえて救われることの方が多い。また、経済的リスクを分散できる」、といった自分の成長につながるような意見がありました。
 また、「現在は結婚して働いている女性は多いし、男性もそのような意識が定着しつつあると思う。家事はある程度お金で買えることも多い。障害に「ならない」と思いたい!」といった環境の変化を前向きにとらえる意見もありました。
 全体的には、パートナーや周囲の理解がある方や“仕事とプライベートは別”と割り切ってる方、“非正社員”“転勤”といった事情がない場合には、結婚は障害にはならないと考えている方が多いようです。

結婚しても仕事は続けたい/続けていますか?(一つ回答)
結婚しても仕事は続けたい/続けていますか?

■「(結婚しても)今の仕事を続けたい」は30歳代が最多に。

 今の仕事を続けたいと答えた方は、20歳代67%、30歳代69%、40歳代61%。結婚は障害になると答えた割合が高い30歳代が、「結婚しても今の仕事を続けたい」と思っている人が最も多い結果となりました。
 「今の仕事を続けたい」以外の選択肢を選ばれた方に、どのような条件なら続けられるかを伺いました。以下は年代別のコメントです。

20歳代
「ちゃんと昇給して、ボーナスを満額もらえて、残業代もきっちり支給されれば続けたい」
「給与が上がり、男性と同じくらいの仕事を任されたら続ける」
30歳代
「時短制度や雰囲気など、出産しても働ける環境があれば続ける」
「女性のライフスタイルをサポートする体制が会社にあれば続けられる」

40歳代
「休まざるを得ない事情がある時、その事情を理解してくれて長期休暇を取ることも可能な企業、職場であれば辞めずに続けたい」
「定年まで働ける土壌があれば続ける」

出産は働く上で障害になりますか?(一つ回答)
出産は働く上で障害になりますか?(全体)

■「キャリアを途切れさせたくない」「職場の理解を得られるか不安」
 86%が障害に「なる」と回答。


 障害に「なる」と答えた方が全体で86%と、とても高い結果になりました。「結婚は障害になりますか」の問いと同じく、30歳代の人が89%(20歳代:80%、40歳代:87%)と、他の年代より「障害になる」と考えている人が多いことが分かりました。

出産は働く上で障害になりますか?(年代別)

 寄せられたコメントは特に年代による違いはありませんでした。「育児と両立をするには相当の体力、精神力が要る。周りの理解がそれほど得られるとは思えないし、育児休暇を取れたとしてもブランクはできるので、キャリアを考えると不利になる」(30歳代)、「1年以上のブランクができるのは厳しい。働ければ何でもよいわけではなく、やりがいと責任のある業務に復帰したい」(20歳代)、「転職の際、履歴書に“扶養家族有”の記入だけで不採用とされたことが数回ある。保育園のお迎え時間や子供の病気などで度々の早退・欠勤があり、同僚達からの信頼を得続けることが難しい(特に同じ部署に子供を持つ人が少ない時は)」(40歳代)といったコメントが寄せられました。産休や育休で休むだけでなく、復帰後も以前と同等の仕事をできるかどうかがポイントになるようです。
 一方、障害にならないと考える14%(20歳代: 20%、30歳代:11%、40歳代:13%)の方からは、「むしろ、モチベーションが上がるはず」(40歳代)、「母親になることによって新たな経験が加わるため、マイナスではなくプラスになりえるから」(40歳代)と、出産によって得られることをプラスととらえているようです。

出産しても仕事は続けたい/続けていますか?(一つ回答)
出産しても仕事は続けたい/続けていますか?

■若手ほど「今の仕事を続けたい」と回答。

 今の仕事を続けたい比率は20歳代57%、30歳代53%、40歳代50%。年齢を重ねると共に、出産後「今の仕事を続けたい」という意欲が下がる傾向になりました。
 出産しても「今の仕事を続けたい/続けている」以外を選ばれた方から、どのような条件なら辞めずに続けられるのかを聞きました。
 回答に年代による差は見られず、「家にいても仕事ができる環境が整っていたり、会社に子供を預かってくれる施設があり、安心して働けるなど」(20歳代)、「育児休暇など会社側も協力的になれば可能。会社側にとっても必要不可欠な存在になる力を身に付けることも必要」(20歳代)、「育児に比重がおけるよう雇用形態の転換(正社員から派遣or契約)など、柔軟な制度があれば可能だと思う」(30歳代)、「仕事のボリュームはそのままでも、時間を自分でマネジメントできるならば可能」(40歳代)といった、育児中の雇用条件に関する意見が多く集まりました。
 そのほか、「休み中の通信教育補助の有無」(30歳代)や「会社にいづらくなったり、退職勧告されたりするような外的要因がなければ続けたい」(40歳代)といった、企業側の努力を求めるコメントも寄せられました。