現在、「アイ・シー・ネット株式会社」のプロフェッショナルスタッフという肩書で働く荒木 憲氏に、働くきっかけと、日本の民間企業と国際協力の橋渡しについて語ってもらった。
この業界で働く方のほとんどは、早い時期から高い志で国際協力の仕事に携わりたいという意志を待っている。荒木氏は他のメンバーと違って、最初から国際協力を目指していたというわけではなかった。
アイ・シー・ネットへの応募当時、荒木氏は、かねてからやってみたいと思っていた観光での産業振興を行おうと、経営コンサルタントとしての独立を目指していた。しかし、前職はまったく畑違いの業界。経験も人脈もほとんどない状態でやっていくのはさすがに難しく断念をしたという。次の方向性を探していた時に、たまたまアイ・シー・ネットの新聞広告を見たという。「コンサルタントになりたい未経験者募集」という内容で、こういう職種が求人広告に掲載されること自体が珍しいので、話だけでも聞いてみたいと思い応募した。
大学卒業後に入社した電力会社では、国際部門で中東や東南アジアといった途上国の海外インフラ投資案件に関わっており、英国留学後は、日系大手半導体メーカーの経営企画部門で、グローバル市場分析や企業全体の戦略策定に携わっており、「国際感覚」は自然と身についていた。
アイ・シー・ネットの面接では、当時は国際協力について漠然としかわかっていなかったので、等身大の自分を紹介できたことが結果的に良かったのではないかと、荒木氏はその当時のことを語ってくれた。
毎日がとても充実しています。夢は実現するためにあるのです。あきらめないでください。
入社して1年、携わってきた仕事は、案件受注のためのプロポーザル作成、契約書等書面の取り交わし、経費の精算といった国内での後方支援作業が中心で、あっという間の1年であったと、荒木氏は振り返ってくれた。
ケニアの出張では、他のコンサルタント会社と共同で送電線建設の準備調査を行った。そのプロジェクトでは、電力会社勤務時代の経験が生きたという。現地でも自分の職歴が役立ち、慣れない面は多々あったが、思っていたよりスムーズに作業ができ、自信につながったという。
いくつかの業種を経験しているだけに異業種からの転職組にありがちな「前職とのギャップ」に苦しんだことはないが、業務に必要とされる英語のレベルの高さには驚かされたという。
荒木氏は、コミュニケーションのツールである語学を課題としながらも、一方でコンサルタントに必要な中小企業診断士の試験に合格した。中小企業診断士は国際協力の業界、特に産業振興の分野で有用な資格。着々とキャリアを積み重ね、すでにコンサルタントとしての活動が視界に入っている。
荒木氏は、今後エネルギー関連の案件に携わる予定で、相手国政府の気候変動対策の戦略立案を支援するアドバイザーとして新たに大きく飛躍したいと考えている。そして、いずれは、他業種から転職した人間として、日本の民間企業と国際協力の橋渡しをしたいと将来の大きな展望を語ってくれた。
※PARTNER Interview 「知りたい、採用する人 される人」を元に作成いたしました。