建築家とコラボレートしながら、自然素材を生かしてお客様の期待に応える「世界でたった一つしかない住まいづくり」を目指すOne`s Lifeホーム。2009年6月、同社に入社した渡辺政典氏は、ハウジングディレクターとして完全フルオーダーによる注文住宅の提案営業を担当している。
「人のためになる仕事、自分の実力を評価される仕事に就きたい」と思ったのが、この世界を選んだ理由だった。一時は教職への道を歩むことを考え資格取得を目指したが、知人である不動産会社社長から「自分の力次第でなり上がることもできる」と助言され、心を決めた。
新卒で入社したのは、銀行系不動産仲介会社。営業を約4年間担当した。主に手がけたのは、土地や中古住宅物件。建築の知識がほとんど不要なものばかりであった。「これから住宅営業職として成長していくためには不可欠となる知識だけに、環境を変えざるを得ない」と判断。中堅の住宅メーカーに転職した。
「業界全体に好調だったこともありますが、プレハブ住宅を毎月1棟ペースで販売。トップセールスとは言えないまでも、ある程度の実績を残していたと自負しています」。結局、この会社には13年在籍。建築の知識はもちろん、営業部門の管理職としての経験を積むことができた。
だが、いつまでも好況が続くわけではなかった。2006年ごろから、次第に景気が下降気味になるや、勤務先の業績も大幅にダウン。将来に不安を感じ、不動産デベロッパーに転職した。仕事は戸建て、建売りの開発営業。「ここなら大丈夫だろう」と思った。
「その思いを見事に打ち破るどころか、もっと最悪の方向に導いたのが例のリーマン・ショックでした。一挙に、経営状態が苦しくなってしまい、突然退職を余儀なくされることになってしまったのです。業界の景気はどん底でしたから、次の転職先を見つけるまでに8カ月も要することになりました。あげくの果てには、せっかく入社できたリフォーム会社も不景気により退職を促されるなど、もう不安な日々が続きましたね」
短期間で20社に応募し内定を確保

家づくりは、お客様の夢やこだわりに応えるべきもの。当社はそれを貫ける会社だと自負しています。
結局、リフォーム会社も退職せざるを得ない状況になり、再び転職活動に着手した。「今度は離職期間を長く持ちたくない。短期間で決めるためにも、条件にかなう会社ならすべて応募するつもりでした」
設定した条件は、住宅営業経験を生かせる、業績給の仕組みが明確、会社に勢いがあることの3点。「年齢的に大手企業は難しいので、中堅や新興企業にも幅広くアプローチしました。何しろ、前回の転職活動を通じて1社の内定を得るには、20社から25社はチャレンジする必要があるという経験値が自分にはありましたからね。今回も20社に応募しました」
転職サイトでOne`s Lifeホームの求人を見つけたのは、比較的早い段階であった。興味を引いたのは自分の経験を発揮できる仕事であること、そして新興企業ながらも成長性にあふれ、組織を一緒に作り上げていく喜びを味わえる予感がしたことだ。同社を知る知人からも「デザイン注文住宅が注目され、最近かなり契約棟数が伸びている」と聞き、企業情報を改めて確認した上で応募。面接を受けた。
「社長、営業部門の所長、副所長ら3人が立ち会っての、一発勝負の面接だったので少々戸惑いましたね。それでも、住宅メーカーでの実績や入社後に、どれだけの数字を挙げる自信があるかなどをアピールできたこともあり、無事内定をいただくことができました」
入社後は、ハウジングディレクターとして展示場に来場された顧客への対応など、受注に向けた提案営業を進めている。顧客のご要望に合わせて自在に対応する完全フルオーダー住宅がOne`s Lifeホームの特徴。高所得者向けで、素材や間取りにこだわりを持つ顧客と一流建築家の間に立って双方の意見をどう反映させていくかが問われる仕事だけに、慣れるまでにはまだ少し時間がかかりそうだと思っている。
それでも、ようやく最初の契約にめどがたってきたこともあり、手応えは十分に感じているようだ。
「とにかく人間関係も含め、仕事がしやすいんです。経験者には裁量をゆだねるという姿勢が明確だからでしょう。自分で考えて動いていくことができます。しかも、飛び込み営業は一切なく反響営業なので、あくまでも展示場に来場されたお客様に集中できるのもうれしいですね」
「人のために立ちたい」と選んだ住宅営業の道。以前在籍した会社では、本当に顧客のためになっているのかと疑問を感じることが何度かあったという。また、「自分の実力を試したい」という強い気持ちも景気の悪化で、この世界で頑張り続けられるのかという不安に苛まれることも珍しくなかった。
「今ようやく落ち着いて働ける場に出会えた気がします。お客様の夢をカタチにするという意味でも最高の職場だと思います。将来、もし管理職になったとしてもプレーヤーである自分は決して忘れたくありませんね」。渡辺氏の安どの表情には、「今度こそ勝負だ」という強い決意がうかがえる。
バックナンバー一覧へ