今やエージェントに登録する人の約8割は、インターネット経由での登録なのだという。従来、エージェントは、人脈など独自のルートで求職者を確保していたが、転職支援サイトが登場してからは、求職者の確保を転職支援サイトに依存するようになった。その結果、転職支援サイトに登録している求職者を何百社ものエージェントが共有することとなり、エージェント間での登録者の奪い合いが激しくなっている。転職支援サイトは、同サイトの登録者にメールで直接連絡することのできる機能(スカウトメール機能)を提供しており、「転職支援サイトの登録者の中から、案件に適合する求職者を少しでも早く見つけ、訴求力のあるスカウトメールを出すことが優先事項となっている」と、技術職に強いエージェント、ハイテクジャパン社長の吉坂純一氏は語る。
売れ筋のスキルを身に付けている人には、複数のエージェントからスカウトメールが殺到する。求職者はアプローチのあったエージェントの中から好みのエージェントを選べるため、求職者のエージェントを見る眼がシビアになっている。その一方で、自分の市場価値を実力以上に過大評価し、ひとりよがりにおちいってしまう求職者もいるようだ。そういう人は、コンサルタントに対して、「会ってやる」といった態度をあからさまに取るようになり、しまいにはどのエージェントからも相手にされなくなってしまうのだという。
求職者とコンサルタントとのやりとりは電子メールが主体。対面や電話では言いにくいこともメールなら言いやすく、お互いのフィードバックに生かせる半面、信頼関係を断ち切るのも容易だ。 「コンサルタントと信頼関係を築けなければ、エージェントを利用してもただの情報収集に終わってしまう」(吉坂氏)。メール1つでも、自分の意志の発信と考え、誠意を持って対応したい。